今年の室蘭市、厳しい暑さと搬送の増加
2025年7月は、西胆振地域(室蘭市を含む)で平均気温が前年同月より4.7℃高く、全地点で過去最高となりました。室蘭市では熱中症とみられる症状による救急搬送が前年より19人多い29人を記録し、増加傾向が鮮明です。特に高齢者や屋外活動中の児童・生徒の搬送が目立ちます。
熱中症の症状と予防策
家庭でできる予防
- 室温を28℃以下に保つ(エアコンや扇風機を活用)
- 喉が渇く前の水分・塩分補給
- すだれやカーテンで直射日光を遮る
屋外での注意点
- 帽子・日傘の使用と日陰での休憩
- 活動は朝夕の涼しい時間帯に調整
学校生活での配慮
- 体育・部活動の短縮や中止判断
- 水筒持参の励行
- 保健室での体調確認体制の強化
室蘭市の取り組みとクーリングシェルター
市では、市民会館や図書館、公民館などを「避暑スペース(クーリングシェルター)」として開放し、冷房環境を無料で利用できる体制を整えています。特に日中一人で過ごす高齢者や、エアコンを使用できない世帯にとって、クーリングシェルターは命を守る拠点です。
利用の際は、飲み物や必要な薬を持参し、長時間安心して過ごせるよう工夫してください。
議員としての視点:今後の課題と提案
- クーリングシェルターの設置場所や開設時間の拡大
- 高齢者世帯や生活困窮世帯への利用案内の戸別配布
- 公園や学校へのミストシャワー設置
- 市営住宅共用部への冷房設備設置助成
今後は、気候変動に対応するため、熱中症対策を「毎年恒常的に取り組む政策」として位置づけ、体制を強化すべきです。
市民の皆さまへメッセージ
熱中症は予防できます。「まだ大丈夫」と思わず、涼しい場所で休憩を取り、水分補給を欠かさないでください。そして、お近くの方にも一声かけてください。クーリングシェルターもぜひ活用し、この夏を安全に乗り切りましょう。