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総員4名異常ありません

私は看護学校を卒業して40年以上になる。看護学校は全寮制でまるで修道院のようだった。門限9時。男子禁制。父親でも寮には入れない。消灯前に廊下に整列して舎監(これが化石化した独身の看護教員!)に報告する。「〇〇号室総員4名異常ありません」ここは自衛隊か軍隊か! しかしそこは若者。消灯後に抜け出し夜の街へなんて事もよくやったもの。今の時代では考えられないような生活を送っていたが、24時間公私ともに過ごした仲間はある意味家族以上の絆がある。いい事も悪い事も一緒。運命共同体とでも言うべきか。誤解のないように言っておくが、40年前でもこんな規則が厳しい看護学校はほぼない。
しかし辛いからこそ青春の思い出は鮮明で友情は強くなる。悪い事ばかりじゃない。
失敗したと思うことが一つある。学生時代は彼氏ができても全て割り勘、車なしだったので、夫と出会ったときは車で送り迎えをしてくるし支払いも全てしてくれる。社会人だから当たり前といえば当たり前なのだが。修道院のような生活をしていた世間知らずの娘にはすごい大人で素敵に見えた。あー勘違い!まあお互い様かも。

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