お盆に一度だけ、家族で話してほしいこと
お盆は、離れて暮らす家族が久しぶりに顔を合わせる機会です。
「元気だった?」
「最近どう?」
そんな会話を交わすご家庭も多いのではないでしょうか。
この機会に、ぜひ一つだけ話題にしていただきたいことがあります。
それは、
「もし災害が起きたら、どうする?」
ということです。
地震や津波、大雨などの災害は、いつ起きるか分かりません。
だからこそ、家族が集まる今だからこそできる備えがあります。
「その時」は、家族が一緒にいるとは限りません
災害は、お盆や休日を選んではくれません。
仕事中かもしれません。
学校にいるかもしれません。
病院にいるかもしれません。
一人で自宅にいる高齢の親が被災することも考えられます。
「その時どうするか」を事前に話し合っておくことは、大切な命を守ることにつながります。
家族で確認しておきたい5つのこと
① 避難場所を知っていますか?
「近くの避難所はどこ?」
意外と家族全員が同じ場所を知っているとは限りません。
津波、土砂災害、洪水など、災害の種類によって避難場所が異なる場合もあります。
ハザードマップも一緒に確認してみましょう。
② 連絡が取れなくなったらどうしますか?
災害時は電話がつながりにくくなることがあります。
- 災害用伝言ダイヤル(171)
- 災害用伝言板
- 待ち合わせ場所
などを決めておくと安心です。
③ 高齢の家族は一人で避難できますか?
私が看護師として働いていた頃、高齢になると歩く速度や体力が大きく変わることを数多く見てきました。
「まだ元気だから大丈夫」
と思っていても、
- 階段が難しい
- 夜間の避難が難しい
- 長距離を歩けない
ということがあります。
避難を手伝う人は誰なのか。
車が必要なのか。
普段から話し合っておくことが大切です。
④ 常備薬やお薬手帳はすぐ持ち出せますか?
持病のある方にとって、薬は命を守る大切なものです。
避難時には、
- 常備薬
- お薬手帳
- 保険証(またはマイナ保険証の情報)
- 眼鏡や補聴器
なども忘れてはいけません。
私は看護師として、服薬が中断したことで体調を崩してしまう患者さんを数多く見てきました。
薬の備えも、防災の一つです。
⑤ 地域で頼れる人はいますか?
災害時に最初に助けてくれるのは、遠くの家族ではなく近所の方であることが少なくありません。
普段から、
- 近所の方とあいさつをする
- 町会活動に参加する
- 顔見知りを増やす
ことも、大切な防災です。
「備えること」は、家族への思いやりです
防災というと、
非常食や飲み水を準備することを思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それも大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、
「家族が安心できること」
です。
「もしもの時はここで会おう。」
「薬はここに置いてあるよ。」
「おばあちゃんは私が迎えに行くね。」
そんな一言が、家族の安心につながります。
看護師として感じる「備え」の大切さ
私は看護師として、多くの患者さんやご家族と接してきました。
その中で実感したのは、
「備えていた人ほど、落ち着いて行動できる」
ということです。
災害は防ぐことはできません。
しかし、被害を減らすことはできます。
その第一歩が、
「家族で話し合うこと」
ではないでしょうか。
今年のお盆は、「命を守る会話」をしませんか
久しぶりに家族が集まるお盆だからこそ、
美味しい食事を囲みながら、
ほんの10分でも構いません。
- 避難場所はどこ?
- 連絡が取れなかったらどうする?
- おじいちゃん、おばあちゃんの避難は?
- 薬や持ち出し袋は準備できている?
そんな会話をしてみてください。
防災は特別なことではありません。
家族を思いやる気持ちから始まります。
私はこれからも、防災士として、そして看護師として培った経験を生かしながら、
「誰一人取り残さない防災」
を目指し、地域の皆さんとともに取り組んでまいります。




