認知症になっても安心して外出できるまちへ
9月は「世界アルツハイマー月間」です。
認知症への理解を深め、認知症の方やそのご家族を地域全体で支えていこうという取組が、全国で行われています。
認知症は決して特別な人だけの問題ではありません。
高齢化が進む室蘭市においても、誰もが当事者になり得る身近な課題です。
私はこれまで市議会で、認知症支援やMCI(軽度認知障害)、徘徊対策、家族支援などについて継続して質問や提案を行ってきました。
その中で強く感じているのは、
「認知症になっても、安心して外出できる地域づくり」が何より大切である
ということです。
「外出できない」ことが、認知症を進行させることもあります
認知症になると、
- 道に迷うかもしれない
- 買い物で困るかもしれない
- 周囲に迷惑を掛けるかもしれない
そんな不安から、本人だけではなく家族も外出を控えるようになることがあります。
しかし、家に閉じこもる生活は、
- 身体機能の低下
- 社会とのつながりの減少
- 認知機能の低下
- 家族の介護負担の増加
につながることがあります。
だからこそ、
「安心して外へ出られる環境」
を地域全体でつくることが重要です。
「徘徊」という言葉だけで片付けてはいけません
認知症の方が外出先で道に迷うことを、「徘徊」と表現することがあります。
しかし、その言葉だけでは、
本人が何を思い、何を探しているのか
が見えなくなってしまいます。
認知症の方には、その人なりの理由があります。
- 自宅へ帰ろうとしている
- 昔の職場へ向かっている
- 家族を探している
- 買い物に行こうとしている
私たちが大切にしたいのは、
「徘徊する人」
という見方ではなく、
「困っている人」
として接することではないでしょうか。
地域の理解が、安心につながります
認知症になっても安心して暮らすためには、
医療や介護だけでは十分ではありません。
地域で生活する一人ひとりの理解が欠かせません。
例えば、
- 困っている様子の方に声を掛ける
- 認知症について正しく理解する
- 地域で見守る意識を持つ
- 認知症サポーター養成講座に参加する
こうした一つひとつの行動が、
安心して暮らせる地域につながります。
認知症サポーターは「特別な資格」ではありません
認知症サポーターという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
認知症サポーターは、
認知症について正しく理解し、
本人や家族を温かく見守る応援者です。
医療や介護の専門職である必要はありません。
地域の住民、商店、学校、企業など、
誰もが認知症サポーターになることができます。
認知症サポーターが地域に増えることは、
「安心して外出できるまち」
への第一歩になります。
室蘭でも「地域ぐるみ」の支援を
私はこれまで、
- MCI(軽度認知障害)への早期対応
- 認知症への理解促進
- 徘徊時の見守り体制
- BPSD(認知症の行動・心理症状)への支援
- 家族介護者への支援
などについて、市議会で継続して提案してきました。
認知症になっても、
「住み慣れた地域で暮らし続けたい」
という願いは、多くの方に共通しています。
その願いを実現するためには、
行政だけではなく、
地域、医療、介護、企業、市民が一緒になって支えていくことが必要です。
誰もが安心して歳を重ねられる室蘭へ
認知症は、誰もが関わる可能性のある病気です。
だからこそ、
- 認知症になっても安心して外出できる
- 地域で温かく見守られる
- 家族が孤立しない
- 住み慣れた地域で暮らし続けられる
そんな室蘭を目指していきたいと思います。
地域のやさしさは、一人ひとりの行動から生まれます。
私はこれからも、市民の皆さんとともに、
「認知症になっても安心して暮らせる室蘭」
の実現に向けて、議会活動を続けてまいります。







